まずは北京

何事にも基準がある。例えば初めて中国旅行に来た人が海南島に行って写真を載せたら
見た人は「中国ってハワイみたいなトコ」って思うだろうし
新疆にでも行って砂漠の中でウイグル人とツーショとの写真でも載せれば見た人はイスラム教徒の国と思うかもしれない。
それらは確かに中国の一部だけど中国を代表するものじゃない。
では、ドコが最も中国らしい都市かと言えば俺は北京と答える。
結局北京かよ・・・な面白くない答えだし中には北京を近代化して歴史の消えた街と思ってる人もいる。
前に雲南を旅してた時にもユースのオーナーとそういう話になった。
雲南に来るパッカーは親指を上に向ける、北京の話になると下に向ける。
雲南を愛する俺の誇りだと。
俺は「それだけ表面的なものしか見えてない人間が多いってことだ」と答えた。
そういうこと言ってる奴は大抵「装逼」だ。
知った気になってるだけで中には行ったこともないのにイメージだけで否定してる。(そのオーナーも含めて)
北京は確かに住むにはキツい。冬寒いし、メシはマズいし、人は性格荒いし、空気は悪いし・・・
ただ遊ぶには最高。中国の今と昔、都会と自然が全て感じられる。少なくとも上海の100倍楽しい。
巨大で人は多くてゴミゴミしてるけど中心部も校外も発展するトコは発展してて
歴史あるトコはしっかりその佇まいを残してるし山の方に行けば圧倒的な大自然見渡すかぎりに広がる。
北京を全部味わうには毎日遊びまわっても1ヶ月はかかる。上海は頑張れば1日で回れる。
例えば天安門周辺。
天安門広場、故宮、景山公園、北海公園、前海、后海徒歩圏内でザッとこれだけある。
丸一日この半径2，3キロで遊べる。外国人が持つイメージの中の「中国」もこのエリアを一日回るだけで十分感じることが出来ると思う。
「天安門広場」

道を挟んだ向かいにかつての紫禁城、故宮博物館がある。

中に入ると人、人、人・・・でもそれでも感動できる。あの数々の歴史の舞台になった場所に立てる感動・・・

故宮の北門を出るとその更に向かいに景山公園がある。

ちょうど真向かいの上から故宮を見下ろすことが出来る。
この日は昼に出発したので北海公園には行かずに后海に向かった。

中国での「北海道ブーム」の火付け役となった映画、「非诚勿扰」の撮影地として有名でコジャレたバーやカフェの並ぶ北京イチのデートスポットになってる。

このルートは初めて中国に来た2010年の初めて北京市を観光したルート。今でもしっかり覚えてる。
こう見るとやっぱ人が多いなーと思うけどちょっと裏路地(いわゆる胡同)を入ると静かな下町の雰囲気もしっかり残っている。

中国初心者にも中国大好きな人にも楽しめる街、北京。
いつも初めての中国旅行には上海じゃなく西安でもなく北京を勧める。
その魅力はとても一回では書ききれないのでこの後も何度かかけて紹介していきたいと思う。

北京